R6年度第3回研修会

今日は、DHーKENを使用して「口腔機能低下症」について学ぶ集合型研修会を開催致しました。

4名の先生方が「研修の目的」「総論」「検査」「管理」にわけて、口腔機能低下症についてわかりやすく解説してくださってい

て大変勉強になる内容となっていました。

臨床の場では、虫歯や歯周病の治療がメインになってしまう事が多く、口腔機能低下症は施設や在宅の患者様が対象だとの思いに

なりがちですが、現場で1番に患者様の口腔内を診ているのは歯科衛生士であり、日頃 患者様の口腔内の様子を把握し 口腔ケアの

指導をするのも歯科衛生士ですので、歯科医院でのメインテナンス時には 綺麗にする事以外にも 噛みにくさや飲み込みにくさ、

口腔乾燥、むせ、食べこぼしなどにも注意を払うようにする事が必要だと感じました。

口腔機能低下症の精密検査を行うには特別な機械が必要となる項目もありますが、精密にという事でなければ 機械がなくても出来

る簡単な検査もありますので、患者様との会話の中や口腔内の状況によって 必要があると思った時には 積極的に検査をしていくと

良いと思いました。

ささいな衰えは、50代でも60%の方で始まっているとの事ですが、お口の衰えに気付かないまま それが積み重なっていく事がオー

ラルフレイルへ、さらに口腔機能低下症へと繫がっていくのではないかと思います。

研修では、色々なお口の機能の衰え、それぞれの症状にあった対応の仕方、指導方法なども教えていただけたので臨床の場での

指導の際にも是非取り入れていきたいと思います。

軽い症状の内の発見、対応、管理を続けていく事が 生涯にわたる食べる楽しみ、会話の楽しみ、ひいては生きる喜びに繋がってい

くのだと思うと歯科衛生士の役割は大きいですね。